2012年4月1日日曜日

ミャンマーの町工場を訪問

3月24日~28日の予定で、カンボジアのDAC(ダイレクトアクションセンター)から、ミャンマー人2名と共にミャンマーを訪れました。

私達の活動は、縫製プロジェクトの事業が継続できるよう、村の女性達に安定した仕事をしてもらうために協力することです。今回は、生地を購入したいとのことで、取引先のお店に同行することにしました。この店では、シャン州の貧困村や過疎地で手作りされている生地や衣料雑貨が取り扱われていて、縫製プロジェクトチームとのおつきあいは5~6年になるとのことです。

縫製プロジェクトでは、生地の購入でも、いろんなお店をあたり、活動に賛同を得ることができ、厳しい状況下でも頑張っている人々の助けにつながる材料を使うことを心がけているそうです。

残念ながら、ミャンマーの市場では、中国、タイ、マレーシアなどから安くて安定供給される製品が中心で、古くから手作りされている物はどんどん姿を消しつつあります。民主化を求める声は高まる一方ですが、このまま外国資本や製品が増えていけば、村で生活している大多数の人々の生活はどうなるのだろう、と考えずにはいられません。

縫製プロジェクトでは、CEALOグローバル・ハーモニー・ジャパンから、なるべくミャンマーで作られているものを使うように、大事にするように、ミャンマー人相互のつながりを作っていくように、という指導をずっと大切にしているそうです。私達も、DACができ、ミャンマーの皆さんと協働する事ができるようになり、この縫製プロジェクトにも関わらせて頂くことになったからには、縫製のことは分からないことだらけですが、しっかり勉強し一緒に頑張りたいと思います。

さて、訪ねたお店ですが、所狭しと伝統の民族柄を使った色とりどりの素敵な生地がいっぱい!日本で大人気のロンジー(ミャンマーの日常着・巻きスカート)に使われる生地はここからやってくるんですねー。

「これは、チャイトゥン、これはラーシュウ、という村よ。シャン州シャン民族だけでも60もの地域ごとのグループがあってね、あちこちで工房があってそこで織っている、うちのオリジナルの生地です。」店主のお姉さんが、丁寧に優しく教えてくれます。



地元の観光やファッション雑誌にも紹介されたり、雑誌に生地を提供しモデルさんがここのオリジナル生地のロンジーを身につけたものも数多くあります。

生地を織っている村を訪ねることが、縫製プロジェクトチームの目標で、まだそれは実現できていないそうです。毎回会うたびにその話になるそうですが、今回は、「じゃあ、ヤンゴンの郊外にも一つ工場があるので、そこにいってみない?」という話になりました。

ぜひに!!!とすかさずアポを取って同行。2日後に訪問がかないました。
そこで感動の出会いがありました…。

あぁ、きっと日本の昔の工場もこんなのだったんだろうなぁ…、けたたましい音を立てながらモーターで懸命に稼動する大きな機械に囲まれながら感心していると、なんとそのはず、機械は日本の企業が60年前に日本からもってきたものらしいのです。


日本人が来て技術指導を受け、お父さんの代から繊維工場を営んでいるそうです。綿の生糸は、ピイ州で作られた綿。それを4工程もかけて太い糸にしていきますが、機械はあれど、ほとんどが手作業。1週間で、45mの反物が1つできるそう…。6人の人たちが汗を流して働いていました。

お店から持ち帰った生地は、すぐに採寸したり検品したり、また、生地の見本帳が作られます。最初はパターンも引かずにはさみで布をジョキジョキと切り、適当に縫っていただけの状況だったそうですが、少しずつ年月かけて改善され、今ではちゃんと生地番号をつけて資材管理するところから全員で行われ、パターンが守れているか一つ一つマネージャーがチェックしたり、工賃計算も自分達で行ったりできるようになりました。

















こんな風に織られた生地を使って、縫製プロジェクトでも一つ一つの家庭に心をこめ、連携しながら作られる作品…。あぁ、日本の皆さん、いっしょに大事にしていきませんか?
ぜひとも、各地で実施予定の展示会にいらしてください。手にとって味わってみてください。

(特派員レポート)